古金屋の日記

生まれた時にはスクラップ屋、そして今もスクラップ屋

古鉄屋の独り言

ちょっと気になったニュースがあったので。

 

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どういう話かというと、昨年の台風19号だか20号だかで、港にある

 

商品倉庫が高潮により浸水。保管してあった商品

 

パーツクリーナー(ロング缶)が商品として販売できない状態になった。

 

おそらく塩水に触れたので缶に錆が出てしまうので商品廃棄という事に

 

なったのでしょう。

 

で、ここが問題なのですが、スプレー缶の中身入りの物を処分というと

 

ハードルがかなり高くなります。

 

中身の噴出材の可燃性ガスに同じく中身の揮発性溶剤になるので処分出来る

 

ところはかなり限られています。

 

まして処理する本数が約2000本ですから簡単ではありません。

 

以下、私の勝手な想像ですので気になさらないように。

 

また、この事故で亡くなった方のご冥福とけがをされた方のお見舞いを

 

申し上げます。

 

廃棄処分となったスプレー缶、担当者が処分先をネットや知り合いを通して

 

探すものの見つからず。その間にも倉庫の保管料(自社倉庫なら場所を)も

 

かかっていく。

 

また、処理先が見つかったとしてもその処分料が500円/本(あくまでも想像です)

 

でなおかつ、1度に持ち込めるのは100本までと言われてしまったりする。

 

500円×2000本=1,000,000円(運搬賃別)

 

商品の販売価格は200円程度。

 

つまり保険が下りたとしても販売価格程度なので、処理費用は完全な持ち出し

 

となります。

 

処理も進められない、予算も厳しい、そこで収集運搬会社に相談したら

 

場所を貸してあげるから、そこで自分で穴を開ければ金属ごみになるよと

 

言われたのでしょうか。

 

つまりコストダウンになると。

 

週末に担当社員と下請けさんと場所を貸した収集運搬会社の社長の息子さん

 

で、この日はやっていたようです。

 

週末の休みを利用して穴を開けていた、事故当日は3回目だったそうです。

 

1回目、2回目のメンバーが分からないのですが、何もなく終わっていくので

 

気が緩んでいたのでしょうか。担当社員さんは息子さんにも手伝わせていました。

 

事故はその日に起こりました。

 

おそらくですが、ドラム缶を4本並べ、その上に金属製の網を載せます。

 

その上でスプレー缶に穴を開けていきます。中身の液体はドラム缶の中にためて

 

いきます。目に見えない可燃ガスは1本空けると大気圧で200L以上にふくれ

 

あがります。見えませんが、ドラム缶の周りは可燃ガスが漂っていたことでしょう。

 

おまけに液体は揮発性溶剤です、可燃性ですかね。こちらもどんどん揮発して

 

いきます。

 

つまり火が出る可能性があるものが2種類あったという事です。

 

ちょっとでも知識があれば扇風機で飛ばすとかやっていたのでしょうか。

 

地表に漂う可燃ガス。風が吹いて時々拡散していきます。

 

風向きがその時、倉庫内に向かって変わったのです。

 

可燃ガスは見えないまま、臭いもしないまま、倉庫内に充満していきます。

 

ある程度穴が開いたのか、終わったのか気が緩みました。

 

ついつい、一服しようかと煙草をくわえライターを付けた時、または

 

電子タバコのスイッチを入れた時その爆発が起こりました。

 

たばこの火なのか、他の火元なのかは映像や写真からはわかりません。

 

なので想像です。

 

もしかしたら他の現場から帰ってきた他の人が火元かもしれません。

 

扇風機も防爆構造になってなければ、モータのところで火花が出ます。

 

札幌の爆発と違うのは外で爆発に必要な酸素が大量に存在していたことです。

 

札幌の件は運がよかった。おそらく放出ガスはすべては爆発につながっては

 

いなかったのではないだろうか。燃えるには酸素が必要だから密室の空間では

 

その量に限りがあります。

 

結果、3名の方が無くなりました。子供は助かったようです。

 

可燃ガスの危険性がもう少し理解されていればこんなことにはならなかったのでは

 

ないでしょうか。

 

廃棄物の処理をいいかげんにするとこのような事態も招いてしまいます。

 

お金や物はどうにかすれば戻せますが、人の命は戻せません。

 

各企業の担当者がここを見ることはないと思いますが、廃棄物をきちんと

 

理解し、危険を避ける勉強をしていただきたいものです。

 

命が無くならないと動かないとうのはどうなのでしょうか。

 

不起訴にはなりましたが、大阪府大阪市かわかりませんが、環境部は

 

これについて厳しく指導をしていただきたいものです。

 

けがを負った子供のことを考えるといたたまれなくなります。

 

本当に思います、大手企業は廃棄物の処理についてもう少し管理をきちんと

 

して欲しいと。

 

ISO14001持ってます、有価物で廃プラ販売してるからマニフェストないから

 

問題ないです。

 

その廃プラが海洋汚染引き起こしてます。

 

販売した企業に責任はないのでしょうが、どうなのかなと思います。

 

そういう企業さん多いですよ。