古鉄屋の独り言
週明けの月曜日、鉄屑相場に動きなし。
自動車メーカーの操業も大分戻ってきたようです。
トヨタ、ホンダ、スバルあたりは8~9割は戻っているとのこと。
ああ、これは工場稼働率で、販売台数は見ていません。
だって、在庫車を売ってもスクラップの出が増えるわけではないからです。
日産がどうでしょう、5~6割といったところで、三菱は4~5割ぐらいな
感じでしょうか。
三菱に関しては昔、ちょっと関係したことがあるので昔の話で書けば、
三菱自は動きがとてつもなく遅い。
何分、三菱グループの下っ端扱いの様なんで、各グループ会社からの
天下りが多いと聞いてます。
そんな方々に車の何たるかを語ってほしくはありませんが、
まあ、自分で運転もしないような方々なんで業界に対するアンテナの
感度も低いのでしょう。
思いっきり勝手な想像で書きますが、燃費偽装の件がありました。
その前はリコール隠しがありました。
さて、これは何で起こったのでしょう??
答え、三菱本社が抱える本質だからです。
えっ?わけわかめですって??
ならばご説明しましょう(思いっきりどや顔で)
あるところに軽自動車を開発している部署がありました。
規格の段階から、使えるエンジンはこれ、シャーシはこれ、という風に
ある程度が決まっていきます。エンジンなんかはよほどが無いと新開発なんて
させてもらえません(とてつもなくお金がかかります)。
さて、仮シャーシに載せ開発も半ばに差し掛かろうとしていたその時に、
とある役員が来ていいました(もしくは役員会議か?)。
「ス〇キのムー〇が新型が出て、燃費がうちのより1km/Lもいいんだ、
これに後出しの当社の軽が負けるわけにはいかない、なのでこれを上回る
燃費で出したい」
他の役員(開発行程なんかまったく知らないずぶの素人)
「そうですな、後から出すのに負けるわけにはいきませんな」
「では、プラス1.2km/Lでいきましょう」
なんていう会議があったのかは知りませんが(無責任??)これにて開発現場に
業務命令が下ります。
これを聞いた開発部は、
「おいおい、今更何言っちゃってんの??、何考えてんの??」と叫びます。
だが悲しいことに彼らはサラリーマンです。
上からの命令には逆らうことはできません。
開発責任者は
「こうなればCPUのマップをいじって、10・15モード(当時の計測モード)専用
スペシャル・オンリーのみのみセッティングをする」と言います。
そして頑張りますと上には報告をして開発続きます。
さて、いよいよ最終の走行チェックに入るその直前に再びあの声が聞こえてきました。
「DA〇HA〇SU のタ〇トが燃費が当社より0.5km/L上だと聞いた、当社も
この上をいかないと販売計画が崩れる。よし、更に燃費を0.8km/L上げるんだ」
開発現場・・・・・・・
「Oh,マイガ―~~~」の叫びが響きます。
「ここまで来てどないせーちゅんだ」
「ねえ、馬〇なの、〇鹿だよね、そうなんだよね。」
と、disったところで何も変わりません。
開発責任者は血の涙を流しながら言いました。
「10・15モード専用SP・ダイナマイト・ウルトラ・オンリー・専用・
ペガサス流星・水の型・風の型だけだけ仕様を作るしかない」
すでにそれしか対応が出来ない位置にまで開発は進んでいたのです。
そして、そのスペシャルなCPUを作ってもやはり、エンジン自体の素養を
覆すのは無理でした。
そして、禁断の果実に手を伸ばしたのです。
そう、燃費偽装の為の基礎データーの変更という、国との信頼関係の上に
成り立つその数字の改変を行ったのです。
そして、車は発表会でその燃費を引っ提げてアピールされました。
で、私、その軽自動車に乗ったんですよ、代車だったんですけどね。
アクセル踏むと意味不明な加速をして気持ち悪いんですよ。
ドライブフィールなんてあったもんじゃない。
更に、燃費偽装発覚から対策を施された(もとに戻しただけ??)にも乗りました。
こちらはちゃんとしたアクセルワークが出来るようになっていました。
大体、10・15モードは排ガスの測定用で、ついでに燃費が出るというもので
実燃費とはかけ離れているという事を知っておいた方がよいでしょう。
また、アクセルワークで燃費の1~2km/Lは変わりますので、そこもポイント
ですね。
さあ、今日も安全運手で参りましょう。