古金屋の日記

生まれた時にはスクラップ屋、そして今もスクラップ屋

古紙問題

 本業ではないのであまり詳しくはありませんが現状分析を。

現在(もう前から?)古紙は国内需要が高くなく、海外、主に中国へ

輸出されておりました。

その中国がナショナルソード2017で廃プラからスクラップ(雑品)、

そしていよいよ古紙へと規制が広がりました。

古紙価格も下落を続け、とうとう横浜市では集団回収を請け負う

事業者が業務を停止(回収を中止?)しました。

回収まで行ってると買取価格から足が出てしまう事態になり、

回収に行かなくなったということでしょう。

持ち込めば買い取ってくれるか?

雑紙は値段が付かないでしょう。

新聞と段ボールくらいが買取対象かな。

そうするとそれ以外のMIX古紙などはどこへ行くのか?

企業であれば産廃へ、個人であれば市の施設へとなります。

でも結局は今の設備では燃やすしかなさそうです。

しかし、すでに産廃の焼却炉は満杯でキャパオーバーな状態が

続いております。

おそらく新規は受け付けてもらえないでしょう。

ちなみに産廃になると古紙は専ら物ですので許可は不要となります。

しかし、排出事業者はお金を払うとなればマニフェストを要求します。

もちろん古紙専門問屋は産廃許可なんて持っていないのでさて、どうするか。

などなど問題は山積みです。

もし、古紙も産廃という状況まで進んだら、政府が対策を打ち立てて

いかないとどうにもなりません。

一部で各都道府県や政令指定都市の廃棄物指導課が中間処理業者に監査に

行ったが特に廃プラがあふれている状況ではなかった、なんていう

おばかな報告が上がってます。

当たり前です、監査に来るのに溢れさせておく中間処理業者がいたら

お笑いですよ、本当に。

必要以上に入らないように荷制限しているに決まってるでしょう。

それを見て特に問題となっていないと。

もうちょっと現実を見ていただきたいものです。

さあ、古紙は産廃となるのか、見届けていきたいと思います。