古金屋の日記

生まれた時にはスクラップ屋、そして今もスクラップ屋

古鉄屋の独り言

清掃工場での火災

 今年に入りなぜかこの手の報道が増えています。

なぜか?

原因はリチウムイオン電池か?

スプレー缶か?

まずはどこから出火しているのか?

不燃物をためておく場所からです。

これは深い穴のピットと呼ばれるタイプから、倉庫の平面に

積み上げるタイプとあります。

でも大体がピットタイプですね。

このピットは場所にもよりますが深さが10m程度の所が

多いのではないでしょうか。

また、消火設備は基本的に不燃ごみ(これは燃えないではなく、

燃やせないゴミのことですので火が付けば燃えます)なので、

それほど火が出ないという考えがあるのか、放水銃でしか

対応がしていないところがほとんどです。

プラゴミを舐めているとしか思えない消火設備です。

長野市を例に出して申し訳ないのですが、まずは通報に関わる手順が

悪かった。警備員が火災を確認しても消防に通報できず、懸命に

職員に連絡を取り、職員から消防に連絡を入れるというシステムで

誰が考えても首をかしげるシステムです。

確かに通報するたびに大事に取られて近所や本庁への連絡や報告を

しなければいけないのでなるべく清掃工場内で話を収めるために

考えたシステムです。

これが今回あだとなりました。

無人警備なので火災発生→センサー感知→警備会社急行→鍵を開けて

入場→現場和探す→火災を確認→警備会社へ連絡→警備会社から職員へ

連絡→職員現地→火災確認→消火不能と判断→消防へ通報

さて、この一連が終わるまでにいったいどのくらいの時間がかかること

でしょう。

このケースの場合は優に1時間の上かかっているそうです。

つまりその間は放水銃はありども鎮火できなければ燃えっぱなし

になります。

更に水が足りなくなるという・・・・・。

プラスチックが燃えると熱カロリーは半端ないので簡単には

消火できません。

まして水のみなんてどれだけ必要かわかりません。

長野市の場合も相当量の水を放水しましたが消すことが出来ず

消防署もかなりの水量を放水したものと思います。

本来であればこのような事態は想定して、泡消火で表面を覆いつくすことを

並行して行えば効果的だと思います。

ぜひこれから計画をする際は化学消火剤との併用をご検討くださいと

言っておきましょう。