古金屋の日記

生まれた時にはスクラップ屋、そして今もスクラップ屋

古鉄屋の独り言

鉄屑相場は横ばい。

 

様子見、模様眺め的な感じでしょうか。

 

スクラップのことを少し書きましょう。

 

今の日本は残念ながら製造業がどんどん海外へ出ていくか、閉鎖するか

 

の道をたどっています。

 

特に当社のお客様である中小企業は自主廃業が多くでています。

 

これの理由は後継者がいないということです。

 

なにせガテン系の仕事なお客様ばかりなので、息子たちが継ぎたくないと

 

言ってるので俺の代で終わりだよと話しておりました。

 

また、親会社は一部上場であるそこの子会社(社員400人ほど)とも長いお付き合い

 

をしていました。もともとの親会社から売られ、社名を変えながらきたのですが、

 

年末のあいさつに12月頭にお伺いした時に言われたのが、「うちの業績知ってる?」

 

でした。

 

正直我々は出てくるスクラップの量、期間によって見ているので、よほどの事が

 

ない限り、特にお客様の売り上げ等は見たりしていません。

 

もっとも売り上げを見られるような大手企業と取引が少ないので、相手先の業績を

 

確認するという事はしていません。

 

「俺も来年の3月までいるかどうかだから」と言われると、どう言葉を返して

 

いいのか悩みます。この方も結局3月まではいませんでした。

 

別の部署の担当者は挨拶もほとんどできないまま、翌1月の末にはすでに退社して

 

いました。

 

こうやって無くなる取引先やそれとは別に新しく取引を始めた会社もありますが、

 

やっぱり減っていく方が多いですね。

 

また、長い取引がある会社でも、作っている物が昔は金属製、今はプラスチックに

 

替わったのでスクラップ発生量がどんどん減って1年に1回の回収という会社も

 

あります。

 

お客様も効率を求めて仕事をされていますが、当社も効率を求めてやっている、

 

ましてB to   Bの商売ですのできちんとかかる費用をお願いすることになります。

 

例えば毎月20tでも出てもらえば、運賃は頑張りますが、これが半年に2tまで

 

下がれば運賃の頑張りようもないので請求させていただくことになります。

 

それで取引が無くなるようならそれまでの関係だったと思うようにしております。

 

先代の頃からのお付き合いですが、当時と今では取り巻く状況も、会社の状況も

 

すべて変わっています。

 

怖がらず、お客様にきちんと説明して営業を行うべきだと思っています。